アメリカで歯医者 息子の矯正編

2023/01/23

医療のこと 子供のこと 日々のこと

前回の定期検診編に続いて、今日は息子の歯列矯正についてです。


定期検診で、息子はディープバイトと診断され、矯正を勧められました。そして、勧められるままに矯正を始めました。


ディープバイトとは?

日本語では過蓋咬合(かがいこうごう)と言います。

過蓋咬合とは、上下の噛み合わせの重なりの度合が大きい状態をいいます。

奥歯で噛みしめた状態で、上下の前歯の噛み合わせは、通常2~3mm程度の重なりがあるのが望ましいそう。


息子の場合、重なりの度合いが大きく、噛んだ状態では下の前歯はほどんど見えません。


【ディープバイトのデメリット】

1. 下の前歯が上の前歯の生え際の歯茎に当たって歯周病の原因になる。 
2. 奥歯に負担がかかりやすい為、奥歯が歯周病になりやすい。 
3. 顎関節の適切な位置より深く咬みこむため、顎関節症になりやすい。 
4. 将来入れ歯になった時に入れ歯がすぐに壊れてしまいやすい。


日本での矯正相談

日本で通っていた歯医者さんでは、月に2回矯正専門の歯科医が来る日があり、無料で矯正の相談をすることができたので、息子も何度か診てもらっていました。

歯並びが気になって相談に行ったのですが、

「息子さんは、出っ歯です。さんまさんのように斜めに出ている出っ歯ではなく、前歯全体が前に出ている出っ歯。噛み合わせが深く、噛んだときに下の前歯がほとんど見えていなくて、いつかは絶対に治さないといけないです。」

と診断されました。時期については、

「子供の頃の方が楽に治ることもあるが、子供、特に男の子は、矯正の途中で嫌になってやめてしまう子も多いので、いつやるかタイミングが大切。大人になってから矯正したとしても治ります。転勤の可能性があるなら、戻ってきてからの方がいいかもしれませんね。」

と言われていました。

ちなみに、歯並びについては、成長して歯が生えそろっていく過程で、そんなに気にならなくなりました。


アメリカで矯正を始めた理由

息子の歯の状態については理解していましたが、アメリカの歯医者さんにも同じことを言われて、セカンドオピニオンも聞けてよかったと思いました。

アメリカの歯医者さんで勧められた方法は、透明のマウスピースタイプのインビザラインというもの。日本でも取り扱われています。


先生は、

「タイミングは、成長期で歯が動きやすいので、今がいい。」

「インビザラインは食事の時以外は常につけていないといけないもの。嫌になったり面倒でやめてしまう子供も多いから、きちんと管理できるかが問題。」

とのことでした。


私は中学生の頃に、ブレースと呼ばれるワイヤー矯正をやったのですが、それが痛くて見た目も嫌で悲しかったので、小学生のうちにインビザラインで治るなら、絶対にやった方がいいと思いました。

息子はしっかりしているので、管理の問題は大丈夫そう。


気になる費用は、我が家が行った歯医者さんでやる場合、$5700で、保険で$1500カバーされるので、自己負担は$4200。(費用は、歯医者さんによって差があると思います。カリフォルニア州は物価が高いので、アメリカの中ではもしかしたら高めかもしれません。)

日本の相場は70〜100万円で、日本だと矯正の定期健診で毎回5000円程度かかるところが多いけれど、アメリカは健診費用はなし。ただ、日本だと子供の歯列矯正は、医療費控除の対象なので、日本で70万円だったら、日本の方が安いと思われます。

息子の場合は、帰国後の思春期にやるより、今の方が絶対にいいと思うので、アメリカの方がすごく高いというわけではないので、費用についてはあまり気にしないことにしました。


私が矯正についてある程度調べて納得したあと、息子と話し合い、

「いつかはやらなければいけないなら今やるよ。」

という感じで、インビザラインをやることに決めました。



インビザライン開始から現在まで


 2022年12月20日 型取り

定期健診に行ったのが、12月14日。すぐにやることに決め、型取りの予約をしました。

型取りは、3Dスキャナーを使って、デジタルで歯型を作る方法。30分もかかりませんでした。

出来上がったら連絡します、と言われてこの日は終了。ダウンペイメント(頭金)として$1000支払いました。


 2023年1月16日 矯正スタート&アクシデント1

クリスマス休暇があったため、通常よりマウスピースが出来上がるまでに時間がかかり、歯医者の予約も年始は取りにくく、型をとってから約1ヶ月後に、歯医者へ。

この日は、何本かの歯にアタッチメント(歯医者ではボタンと呼んでいた)を取り付け、マウスピース5セットをもらいました。所要時間は30分。



息子の場合、マウスピースは全部で22セットで、10日ごとに新しいものに取り替え、順調にいけば最短220日で完了。その後は夜にリテーナーをつけて、歯が元に戻らないようにします。期間は、「the rest of his life (彼の残りの人生ずっと)」だそうです。


この日はマーチン・ルーサー・キング・デーで休みだったので、午前中に歯医者へ行き、帰ってきて家で昼食でした。この時、息子は初めてマウスピースを取ることに。日本だったら歯医者で取り外しの練習をすると思うのですが、息子によると練習はしなかったそう。何も知らないと外すのは難しく、歯茎から血を流しながらなんとかは取ることができました。


が、ここでアクシデント発生❗️歯に取り付けたアタッチメントの一つが取れてしまい、それをシンクに流してしまいました😨


アタッチメントが何かよく分からず、調べてみると、人によって取り付ける歯もアタッチメントの数や形も違っていて、アタッチメントによって歯にかかる圧力を調整しているとのこと。

アタッチメントがないと、マウスピースをつけていても予定通りに歯が動かないので、すぐに取り付けてもらう必要があるようで、慌てて歯医者さんに電話しました。幸い同じ日の夕方に予約が取れ、もう一度歯医者へ行きました。近所の歯医者でよかった😀


夕方歯医者へ行く前に、今度はおやつを食べようとマウスピースをはずした時に、もう一つアタッチメントが取れてしまいました。

アタッチメントが何かを調べた時に、「アタッチメントは有料なので捨てないように」という情報があり、今度は捨てずに、私がマウスピースのケースに入れました。

なのに、息子がケースを開けたみたいで、歯医者へ行く直前にないことが判明😩 


歯医者に着くと、ほとんど待たされることもなく息子は呼ばれ、10分くらいで戻ってきました。アタッチメントを二つも無くしてしまい、余分にお金がかかると思っていましたが、アシスタントの人に聞いたら、

「新しいものがたくさんあるから大丈夫」

とのことで、ほっとしました。なくしたことが判明した時に、息子を叱ってしまい、反省💦



 1月17日 アクシデント2

息子の矯正2日目。この日は初めて学校へマウスピースをしていく日。

マウスピース装着中はお水以外の飲食は不可で、朝昼晩の飲食後は必ず歯磨きをしないといけません。

子供たちの学校ではスナックタイムがありますが、スナックタイムにマウスピースをはずして歯を磨くのは大変なので、この日から息子はスナックはなしになりました。

ランチの時は、ケースにマウスピースを入れ、食べ終わったらトイレで歯磨きをする予定で、もし磨けたなった時のために、無印のハミガキシートも持たせました。



午後、大丈夫だったかなぁと少し心配しながらお迎えに。息子が校門から出てきて、私を見つけると、いきなり
「お母さんごめんなさい。」
と言ってきて、ただごとではない様子。今にも泣きそうな顔で、
「マウスピースを両方ともなくしちゃった。」
と言われました。


ガーン😱😱😱😱😱😱😱


息子が言うには、「お昼を食べ終わった時にはケースに入っているのを確認し、その後トイレに言って歯を磨いて、つけようとしたらなかった。探したけど見つからなかった。」と。

たぶん、なくしたあと、ずっと、「どうしよう、どうしよう」と不安だったんだろうなぁということが伝わってきて、怒ることはできず、とりあえず帰宅。

家について持ち物をもう一度チェックしましたが、マウスピースはなかったので、仕方なく歯医者さんに電話しました。アメリカに来て以来、電話をかけるのは毎回憂鬱ですが、この時の電話はダントツで憂鬱でした(笑)


歯医者さんに電話をして、受付の人に「息子がマウスピースをなくしてしまった」と伝えたら、
「Oh、No」
と言われました。

その後、先生に確認して電話をかけ直してくれ、
「2セット目を試してみて、もしそれで大丈夫だったら、それを10日間つけるように。ダメだったら1セット目を作り直さないといけないから、$100かかります。」
とのことでした。

すでに顔見知りの受付のおばちゃんは、どこでなくしたのか聞いてきて、息子から聞いた話を伝えたら、
「Poor kid. (かわいそうに)」
と言っていました。


歯医者さんに言われた通り、息子は2セット目を試してみて、少し痛みはあるけれど大丈夫だったので、そのまま2セット目からスタートすることになりました。

よかった🙌



 1月23日 スタートから一週間

今日でインビザラインを開始してちょうど一週間。

最初の2つのアクシデントは、今となっては笑い話。その後はトラブルなく、痛みもあまり内容で、毎日頑張って22時間装着しています。

子供にとってはかなりのストレスだと思いますが、思っていたより期間は短くてすみそうなので、このまま頑張って欲しいです。




以上、息子の歯列矯正についてでした。

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